古代・中世において
古代・中世において上塗まで施すような本格的な左官工事が普及し難かった理由の一つは、主材料である石灰等もさることながら、糊料として貴重な食料である米を使用しなければならなかったところにありました。
それがいまや海藻に置き換えられたのであるから、それだけ外壁リフォームが容易になったといわなければならない。
そして18世紀初期の百科事典『三才図会』に記載され、また建築技術書『愚子見記』には一七世紀中葉の施工例に配合比まで明示しているのであるから、海藻のこのような用法は、これらをある程度遡る時期に始まっていたと考えざるを得ません。
一方、『天工開物』によれば、17世紀初頭の中国では石灰の糊料として米が用いられていました。