海藻糊の使用
海藻糊の使用は単に石灰=漆喰上塗の普及を促しただけではない。
この煮沸液で本章第二節に見た聚楽土や大阪土を練れば、いわゆる土物砂壁の糊混ねとなって、同じ主材料を用いて水で練るよりもはるかに施工性が向上し、したがってその価格を下げることが可能です。
聚楽土等による土物砂壁が和風建築一般に定着することのできたのも、やはり海藻糊の存在を抜きにしては考えられません。
このような糊料の使用法は、萄の場合とは異なり、わが国特有の現象であって、少なくとも西欧諸国の伝統にはないのです。
« 明確な資料はないらしい | メイン | 物理的事実 »